【快挙】藤井聡太七段タイトル戦初挑戦

 
しめりけё
6/4(木)に棋聖戦の挑戦者決定戦があり、藤井聡太七段が永瀬二冠を破り挑戦権を獲得しました。興奮冷めやらぬ中、棋聖戦の展開予想をコメントしておきます。

棋聖戦とは

棋聖戦は将棋の8大タイトルの一つです。8大タイトルは、竜王・名人・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖があります。

比較的若手が勝ち上がりやすい棋戦で、これまでタイトル挑戦・獲得の最年少記録も屋敷九段が持っていましたが、藤井七段がタイトル挑戦の最年少記録を更新したことはご存知のとおりです。

 
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棋聖戦の賞金は公表されていませんが、300万円~700万円くらいと言われています。

タイトル獲得のしくみ

棋聖戦のタイトル戦は五番勝負です。タイトル保持者と挑戦者が最大で5局戦い、先に3勝した方が棋聖の肩書きを得ることができる仕組みです。

五番勝負の日程は以下のとおりです。新型コロナウイルスの影響で第2局までの予定しか出ていません。

  • 第1局 6/8(月) 東京 将棋会館
  • 第2局 6/28(日) 東京 将棋会館
  • 第3局以降 未定

現在のタイトル保持者

現在のタイトル保持者は渡辺明三冠です。

現在棋聖を含めて3つのタイトルを持っているトップ棋士で、功績は数え切れません。中学生でプロデビューした棋士は過去5人しかいませんが、4人目が渡辺三冠です。(御存知のとおり、藤井七段は5人目の中学生プロデビュー棋士です。)

日本将棋連盟の渡辺明のページです。日本将棋連盟は伝統文化としての将棋の普及発展と技術向上や将棋を通じた交流親善などを目的…

渡辺三冠は居飛車党の棋士です。堅い玉の囲いを好み、細い攻めをつなぐ技術は棋界随一と言われています。特に『穴熊』を得意にしており、矢倉や角換わりなどの将棋でもスキあらば穴熊に組み替える戦い方も見られます。

渡辺三冠は名人戦にも挑戦します。今期はコロナウイルスの影響で棋聖戦と並行してタブルタイトル戦になっており、今一番忙しい棋士の一人です。

 
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競馬が大好きな棋士で、将来の夢は馬主、棋士引退後は「フルタイム競馬ジジイ」になりたいとのことです。

過去のタイトル戦

2010年以降のタイトル戦の結果は下表のとおりです。2010~2017年までは羽生九段が防衛を続けています。特に2015年から若手が挑戦をし続けているのですが、厚い壁をなかなが破れませんでした。

 
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ここ2年はタイトル奪取が続いていますが、藤井七段がこれに続くことができるか注目です。

タイトル戦の展開予想

過去の対戦成績

渡辺三冠と藤井七段は過去に1局の対戦があります。2019年の朝日杯将棋オープン戦の決勝で、藤井七段が勝利しています。この将棋は雁木でした。

勝手に展開予想

藤井七段は相手によって戦型を選ぶタイプではなく、常に最善を追求するスタイルです。渡辺三冠が真っ向勝負を受ければ、角換わり・相掛かり・矢倉などの居飛車系の将棋になると予想されます。

渡辺三冠も王道タイプなので、基本的には真っ向勝負になると思いますが、後手番では振り飛車などの奇策に出る可能性があると思います。トップ棋士は先手勝率が高いので、後手番では意表を突く作戦が見られることがあります。

 
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個人的には、番勝負のはじめのうちは相掛かりや矢倉を、終盤になるにつれて角換わりになると予想します。渡辺三冠が後手番のときに1局は振り飛車が見られるかもしれません。

藤井七段はすでに棋戦優勝もしていますし、渡辺三冠にも勝っています。渡辺三冠がハードスケジュールであることも考慮すると、初挑戦ながらタイトル奪取の可能性は十分あると思います。

 
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まずは第1局目…渡辺三冠が先手なら相掛かり、藤井七段が先手なら矢倉(渡辺三冠の雁木)を予想します。2局目以降の戦型選択は、ここでの勝敗が影響すると思います。

まとめ

  • 藤井七段が棋聖戦挑戦を決め、最年少タイトル挑戦の記録を更新しました。
  • 現タイトル保持者は棋界を代表するトップ棋士、渡辺三冠です。
  • タイトル奪取の可能性は十分あります。

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